The Economistの先週号と今週号の記事を読んでいて「うまいこと言うなぁ」と思ったのは、イスラエルの戦略をtit-for-tat戦略であると表現していた点だ。Tit-for-tat戦略というのは、何らかの交渉事において、「とりあえず最初は相手と協力を試み、相手に裏切られたらこちらも裏切り、相手が協力する限りはこちらも協力し続ける」という、ゲーム理論ではおなじみのしっぺ返し戦略の一種だ。単純な割に効果の高い戦略として知られている(注1)。
実のところ、これはイスラエルの「抑止力戦略」そのものだ。敵国...
現在起こっているイスラエルのガザ侵攻のロジックについて。国家相手なら通用する戦略も、武装組織相手には上手く適応しないということ