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そのころの日本の人々の生活は、外来魂を年に一度、切り替えねばならなかった。それが、年に二度切り替えることにもなっていった。本来ならば、少なくとも一生に一度切り替えればよいのであるが、これを毎年切り替えることになった。年の暮から初春になるときに、蘇生するために切り替えをし、その年の中頃にもう一度繰り返す。この、後の切り替えが、精霊祭りである。 切り替えとは、魂を体に付けることである。魂を体に付加すると、一種の不思議な偉力ができたのである。たとえば、ある地位にある人は、その外から来る魂を体に付けなければ、その地位を保つことができないのだ。これを一生に一度やるのが、年に二度となり、六度行った時代もあったようだ。 二度の魂祭り、すなわち、暮と盆との二度の祭りに、子分・子方の者から、親方筋へ魂を奉る式「おめでたごと」ということが行なわれたのは、この意味であった。「おめでとう」ということばを唱えれば、自分の魂が、上の人の体に付加するという信仰である。正月には魂の象徴を餅にして、親方へ奉る。
そのころの日本の人々の生活は、外来魂を年に一度、切り替えねばならなかった。それが、年に二度切り替えることにもなっていった。本来ならば、少なくとも一生に一度切り替えればよいのであるが、これを毎年切り替えることになった。年の暮から初春になるときに、蘇生するために切り替えをし、その年の中頃にもう一度繰り返す。この、後の切り替えが、精霊祭りである。
切り替えとは、魂を体に付けることである。魂を体に付加すると、一種の不思議な偉力ができたのである。たとえば、ある地位にある人は、その外から来る魂を体に付けなければ、その地位を保つことができないのだ。これを一生に一度やるのが、年に二度となり、六度行った時代もあったようだ。
二度の魂祭り、すなわち、暮と盆との二度の祭りに、子分・子方の者から、親方筋へ魂を奉る式「おめでたごと」ということが行なわれたのは、この意味であった。「おめでとう」ということばを唱えれば、自分の魂が、上の人の体に付加するという信仰である。正月には魂の象徴を餅にして、親方へ奉る。